広大な宇宙。その中に、夜空を横切るように存在する雲状の光の帯…それが天の川です。日本では七夕の織姫と彦星の伝説が有名ですが、ギリシャ神話では「ゼウスは、自分とアルクメネの子のヘラクレスを不死身にするために、女神ヘラの母乳をヘラクレスに飲ませようとしていた。しかし、嫉妬深いヘラはヘラクレスを憎んでいたため母乳を飲ませようとはしなかった。一計を案じたゼウスはヘラに眠り薬を飲ませ、ヘラが眠っているあいだにヘラクレスに母乳を飲ませた。この時、ヘラが目覚め、ヘラクレスが自分の乳を飲んでいることに驚き、払いのけた際にヘラの母乳が流れ出した。これが天のミルクの環になった。 」という話があります。これが英語名の「Milky Way」の由来になっていると言われています。

この天の川、実は膨大な数の恒星の集団なのです。私たちが住む地球を含む太陽系は数ある銀河のひとつ（=「天の川銀河」）の中に位置し、この銀河を内側から見ているために天の川が天球上の帯として見える、と解説されています。

そんなさまざまな物語をもつ天の川。その中にある太陽系惑星の五星・水星、金星、火星、木星、土星をモチーフに、まるで地球から宇宙を望むような神秘的な日本酒が誕生しました。

光を当てると姿が浮かび上がる惑星たち。カラン、コロン、とビー玉が鳴る音。それぞれのお酒によって微妙に宇宙の色合いが違うので、置いて並べるだけでもワクワクします。気になるお酒は、純米大吟醸・純米吟醸・辛口純米・にごりとバラエティー豊か。
大切なあの人へ、自分へのご褒美として、今年はチョコの代わりに日本酒を贈ってみませんか？

愛知県西尾市の蔵元、山﨑。西尾市の幡豆地区は、三河湾国定公園に指定され、眼前に広がる大海原には“前島”、“沖ノ島”といった小島が点在し、その美しさは“東海の瀬戸内海”とも称されています。創業以来、この地を舞台に営々と酒造りひと筋に歩んできた蔵元です。

幡豆の豊かな自然が育んだ水と、澄んだ空気、そして独自の酒造りノウハウのハーモニーから生まれた製品群の数々は、酒販店、消費者の方々から高い評価を受けています。いかにすぐれたお米と水があってもそれを加工する人間の丹精がなければ、お米と水の本来のうまさを引き出し、真においしいお酒をつくり出すことはできません。酒造りは“非妥協の職人魂”――。最もデリケートで職人技の必要な麹造りはすべて手作業で行っています。工程ごとに丹念に品質を管理しながら、本物のうまさをとことん追求しています。