金銀花酒造は江戸時代享保年間1830年より続く、愛知県一宮市唯一の酒蔵です。 十六夜日記にも出てくる真清田神社、徳川幕府も訪れた石刀神社の神酒として、長年伝統を守っています。 一宮市今伊勢町本神戸にある酒見神社は、酒弥豆男命(さけみつを)、酒弥豆女命(さけみつめ)という、酒造りの神様を祀る神社であり、清酒発祥の地とされています。当時どぶろくは各地で造られていましたが、清酒醸造は、酒見が最初と言われています。酒見神社は、当神社に神階が叙されれる3年前の斉衡3年(856年)、勅命により、伊勢神宮に供える御神酒を造ったと伝わりました。この地域は上質の米が取れることから、1514年遣唐使でもあったと言われる大邑刀自(おおむらとじ)、小邑刀自(こむらとじ)の2人の酒造師が、伊勢の翌年の祭りに備える酒を造らしめ給うたと文徳録に記されています。
また、石刀神社は愛知県指定文化財(無形民族文化財)に指定されています。毎年四月には山車奉納と献馬が中心となる、石刀祭が行われています。 金銀花酒造はその石刀神社の参道の中に位置し、長い間清酒を献上しています。




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